「てかいっそバイト変えたら?ヤバめなおじさん多いんじゃないの?」
「そりゃ居酒屋だから仕方ないかなーとは思ってるけど、先輩たちめっちゃ優しいんだもん〜」
「危なそうなお客さん来たらすぐ先輩に報告するとか、ちゃんとするんだよ?そういう人には関わらないのが1番だから」
「ありがと〜百叶、ママみたい、超説得力、安心感やばい〜〜」
「百叶いつからまりなのママになったの?」
「え、わかんない…」
3人の会話を、私は頷きながら聞いていた。
……やっぱり、百叶はすごいな…………
まだ入学して1ヶ月も経ってないのに、こんなに打ち解けて笑いながら話せるなんて……
「ね、柚もだよ」
「……え?」
気づいたら百叶と目が合っていた。
「柚も、よくわかんない人とか危なそうな人とか、関わらないように気をつけるんだよ?柚可愛いんだから、変な人に目つけられたら怖いし」
「そ、そんなことは……」
可愛いなんて言葉は私なんかよりも百叶の方がぴったりだし、私なんかに目をつけるような人なんて…………
「ね、約束ね」
「……え、あ、うん」
よし、と唇の両端をきゅっと上げる。
百叶のこの笑顔、好きだなぁ…………


