「…………」
……な、何も言わない…………
……や、やっぱりすごく怒ってるんだ………言葉が出ないほど……………
ど、土下座した方が……………
「…………あ、の…」
私が声を発したタイミングで、頭の後ろからため息が聞こえた。
「………うざ」
「っ、」
それだけ言った彼は、パタンパタンと靴音を鳴らしながら、そのまま教室を出て行った。
恐る恐る顔を上げる。
静まり返った教室には、私以外、誰の姿もなかった。
頭の中も顔も、体中全部熱い。
…………う、うざいって、言われた……よね、今…………
私は思わず、崩れるようにその場に座り込んだ。
…………ど、うしよう…………これじゃあ、完全に、き、嫌われてる………………
嫌われたくないとずっと気をつけてきたのに、入学早々、1人のクラスメイトに完全に嫌われたことを悟った私は、もうどうしていいのか何もわからなくなった。


