直球すぎです、成瀬くん




「……あった!2組!柚、また同じクラスだよ〜!」

「…っほんとだ…!よかったあ」



4月、新学期。

学年がひとつ上がり、今日から2年生になる。


いつも通り百叶と登校して、廊下に貼り出されたクラス表を確認しに、人の波にのまれながら何とか名前を探す。


そして、2組のクラス表の中に、自分と百叶の名前を見つけた。



「まりなと玲可は………2組じゃ、ないっぽいね…」

「…そう、だね……」


2組の中で名前を探すけれど、2人の名前は見つからない。ということは…



「…っ!」


もう一度、よく確認しようと2組のクラス表をじっと見ていた時…ある名前を見つけて、息を呑んだ。


……2年生でも、成瀬くんと同じクラスだ………!


約1年前にはこんなこと絶対に思わなかった、むしろ関わらないように視界に入らないようにと必死だったのに………また同じクラスと知って少し嬉しくなっている私がいる。




「柚!百叶!」


廊下の先から聞き覚えのある声が飛んできて、私と百叶は同時に、その声のする方に顔を向けた。



「まりな、玲可…!」


そこには、春休み振りに顔を合わせるまりなちゃんと玲可ちゃんの姿があった。


「おはよう…!」


駆け寄ると、2人は寂しそうな顔で私たちを見た。



「クラス、離れちゃった…」

「あたしは4組、まりなは5組」

「ていうか玲可、宮城くんと同じクラス!羨ましい〜」


口を尖らせるまりなちゃんに、玲可ちゃんは「そんなこと言われても…」と軽く眉を八の字にする。


「…いつでもうちのクラスおいでよ」

「っホント!?」


玲可ちゃんの一言に、一瞬で目を輝かせるまりなちゃん。


「じゃあ遠慮なく通わせてもらう!ってか、2組にも遊びに行く!」

「う、うん…!いつでも来て!」


百叶がそう答えると、私も大きく頷いた。



「何はともあれ、2年生もよろしくね」


改めて玲可ちゃんがそう言ったので、私たち4人は顔を見合わせた。


「うん!よろしく…!」


2年生も、みんなでたくさん思い出作れたらいいな…!