「邪魔よ!どきなさいっ!」

「あんたみたいな眼鏡ブスは時雨さまの視界にすら入れてもらえないわよ!!」


言われ慣れている言葉を雑音だと思いながら、バックの中身を集めていく。


すると、何故か辺りがざわめき始めた。

な、なに……?





「━━━━大丈夫?」



その"王子さま"が私の目の前で手を差し出しながら、こちらを見て微笑んでいたのだ。




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それが気に食わなかった女の子たちに、私は放課後呼び出されてしまった、という訳です。


「聞いてるの?!!」

「わっ……」


中心にいた女の子にドンッと肩を押され、後ろに倒れてしまった。


いっ痛た……。