きっちり着こなした制服。

私の長い黒髪はおさげに。

そして極めつけは大きなめがね。



……そう、私は正真正銘の地味子なのです。


「ああ〜!丸山さんだ!朝から見れるとかラッキー!!」


「それな!今日も今日とて美しいな〜〜」


「にしても隣にいるのがなんでアイツなんだよ……っ」



ううっ……。それは私が1番分かってるのに……っ!


まんがやアニメみたいに地味から美少女に大変身〜みたいなことは万が一にもありえない。


はあっとため息をつこうとしたその時。


「「「きゃああ!!」」」

「時雨さまの登校よ!」

「ああっ朝から神々しい…!!!」


「あ〜"あいつ"が来たみたいね」