感情を失くした少女

洗面所でウィッグにカラコン、メガネをつける。

……誰?
…いや、私なんだけど、別人だ。なんだろ……ガリ勉って言うのかな…そんなのを絵にした感じ……

「お義父さん、つけてきました。」
するとお義父さんとお義母さんは目を見開いて私を見た。
「これは……完全に月夜の可愛さが隠れたな!」
「まぁ、ここまで変わっちゃうのね……これなら大丈夫かしら」
一体何が大丈夫なのだろう……
まぁいいや。

「……じゃあ、行ってきます」
「あ!月夜ちゃん!」

家を出ようとしたらお義母さんに引き止められた。