オフィスとは違う彼の裏の顔



「ちょっ…ここ外だよ」


慌てふためく私に対して



「ごめん南央さん、今すぐにでも南央さんを誰にも見られないところに閉じ込めて、俺だけのものにしたい」



ドキッ


「え、怖いこと言わないでよ」




大きく心臓が鼓動を打った。

それを悟られないような返事をする?



「今日は南央さん家に帰る。それと…」





金木くんが何かを言いかけた途中に、出来上がりを知らせるベルが鳴る。



「できたみたい。早く取りに行こ」


話をやめて、金木くんはハンバーグ屋さんに足を進めた。



何を言いかけたのか気にはなったが、金木くんが教えてくれるまで待つことにした。




ハンバーグを受け取り、ケーブルに戻る。