オフィスとは違う彼の裏の顔



「うーん、ちょっと迷ってるんだよね」



「何に迷ってるんですか?」



「ハンバーグとラーメン」



目の前にある店舗一覧を見て、目に留まった2つに絞ることにした。



「僕は海鮮丼にしましたよ」


と金木くんは、購入した時に渡される、出来上がりを知らせるベルを見せてくれる。




海鮮丼も食べたいなぁ

目に入るもの全てが食べたくなってくる。



うーん…昨日パスタ食べたから、ハンバーグにしよう


「ハンバーグにする」



私はハンバーグ屋さんに足を進め、和風ハンバーグを注文した。


なぜか金木くんは、ハンバーグ屋さんに行く時も、注文する時も、ベルが鳴るのを待っている時も、私の後を着いてきた。