「どうやって寝よっか?」
私のベッドはセミダブルであるため、寝ようと思えば2人で寝ることができる。
「そうですね、他に敷布団とかは…ないですよね」
敷布団はあるのかと聞きながらも、私の反応を見てないと悟ったようだった。
「2人でベッドに寝ちゃいましょうか!って言いたいんですけど…
もしも2人の営みが行われているなら、少し金木くんに申し訳ないですね」
ベッドを指差しながら、営みという単語で表現を濁す。
「営みって、ここじゃやってないわ!」
「ここじゃってことは他ではやってるんですねー!」
⁉︎
あー!自分で墓穴を掘ってしまった。
「そ、そんなことしてないわよ」
「はいはい、じゃあベッドで2人で寝ましょうね」
金木くん、お先です
と小声で聞こえたような気がしたけど、何も突っ込まなかった。

