オフィスとは違う彼の裏の顔




金曜日


仕事を土日に持ち込まないように、平日はいつも以上に忙しかった。


文ちゃんに念を押されたため、どれだけ頑張ったことか


Wデートをしようと文ちゃんが言い出したあの日、土曜にデートをすることになり

その前日の今日、仕事終わりに、私は文ちゃんとデートのための洋服を買いに来た。


デートなんてしたことがなく、スーツ数着と買い物に出かける時の服くらいしか持っていなかった。



可愛い服はわたしには似合わない。

スーツを着ていた方が、気持ちだって引き締まる。







「て、これは丈が短すぎるよ!」


文ちゃんに着せられるのは、丈が短いスカートや、背中の大きく開いた服ばかり。


「だって文ちゃんスタイル良いんだもん。いろんな服着せたくなっちゃう」


次々と文ちゃんは洋服を持ってきては私に着せる。

文ちゃんの着せ替え人形状態になっている。