オフィスとは違う彼の裏の顔




ちょっと以上にビックリしたけど、まあ新がこう言ってるし、なんとかなるでしょ!




「それじゃあ行こっか」



車から降りて、新の後ろを追いかけながら歩く。



そして、重そうな大きな扉を新が開けると









「おかえりなさい、坊ちゃん」




ざっと40人くらいの男の人がズラリと並んでいる。



「ただいまー。父さんと母さんは今どこに?」



「はい!今は別件で出られておりますが、あと少しでお戻りになられるかと」



「わかった。帰ってきたら応接間に来るような伝えてくれる?」



「わかりました」





私や会社の同僚たちと接する感じとはまた別の接し方をしているように感じる。



「こっち」




新が歩くと、並んでいる人たちが波打つように頭を下げていく。



内心ではすっご…と思いながら、口にするのを我慢する。



「お茶を」



「はい」