「それでも南央さんは俺のことただの部下としてしか見てくれなくて。でもあることをキッカケに俺のことを見てくれるようになったんです。
キッカケは俺と南央だけの秘密ですけど」
少し話をかいつまみながら、出会いのキッカケについては話さなかった。
まあだってあれよね、キッカケが“キスマーク”なんて義親に言えやしない。
「そのキッカケが知りたいんだが、2人だけの秘密って言われるとなー」
「さすがに深くは聞かないね」
お兄ちゃんたちが顔を合わせてそう言った。
「でも本当に良かった。27にもなって男の人の話なんて全然聞かなかったから。この子は男の人に興味がないのかと思ってたのよ」
笑いながらお母さんが言う。
私が女の人を好きだと思っていたの⁈

