「はぁ…緊張するな」 マンションを出る前から緊張している新を見て、ある意味それは新鮮だった。 仕事ではあまり緊張しているところを見たことがない。 「ふふ」 それがつい面白くて笑ってしまう。 「何笑ってるんですか、南央さんの番になったら今の俺の気持ちがわかりますよ、きっと」 少し不貞腐れたように、頬を膨らます。