次の日、一行は帝王に呼ばれ客室間に通された。


「やあやあ!おはよう。昨日はよく眠れたかな?」


相変わらず、帝王はフレンドリーでちょっと庶民っぽくて王様って感じがしない。


「はい、帝王様の配慮により一人に一部屋づつ与えて下さったおかげでよく休めました。」


と、一行を代表してヨウコウが帝王にお礼を言った。

一部、一人一部屋ではなかったが。
それは、もちろんショウ達だ。
ショウ専属のメイドと用心棒という事で、オブシディアンの申し出によりショウ達だけ三人一部屋にしてもらっていた。


「それは、良かった。
で、君達を呼んだのはね。次に君達が向かう国の話がしたくてね。」


と、ホワホワ笑顔で話す帝王の言葉に一行はドキッとした。そう、自分達は次の国に向かわなければいけないのだ。

ここでは、ビーストキングダムと違い客人として丁寧にもてなしてくれたし帝王もこんな人だしで気が楽だったのだが、次の国となるとまた違う。気を引き締めていかないと、と思うヨウコウ達一行。



「君達に話したいのは隣の国“美と愛の国、ムーサディーテ国”で言い伝えられてる“伝説”についてだよ。
それは、自分よりこの者が詳しいから、この者から話を聞いてね!」



と言って、一人の青年を紹介してきた。



「よろしくお願いします。」


青年は、胸に手を当て丁寧に挨拶してきた。
見れば、この青年。昨日、ショウが恥ずかしくも一番高価な宝石と指差した青年であった。

青年には悪いが、青年を見ると昨日のショウの恥ずかしい行動が思い出され笑いが込み上げてくるとヨウコウ達は笑いを堪えるのに必死だった。



「皆さんも知っての通り、隣の国、ムーサディーテ国は芸術と美が有名な国です。
美男美女が世界一多く存在すると有名な国でもあります。
その国には“強欲な醜女と絶美の宝石”の伝説が語り継がれています。内容をご存知の方はいらっしゃいますか?」



と、いう青年の問いかけに、誰一人うなづく者はいなかった。そんな伝説など聞いた事はないし、自分の国の伝説ならまだしも他国の伝説など世界史や伝記、神話などに興味がない限りは知るはずもない。



「この伝説は、ムーサディーテ国民なら誰でも知っている物語です。幼い頃から、昔話として絵本や国語の教科書などに載っているほど馴染み深い物語らしいですね。
我が国でも、少し関わりがあり我々も知っている物語です。」



なんて、青年は話してきたが…物語が何だっていうのかと首を傾げる一行である。
そんな物語より、ムーサディーテ特有のマナーや風習などを教えてもらいたいものだとヨウコウやミオは心の中では不満でいっぱいである。

ドラマや演劇など好きなショウやミミは興味がありそうな様子だが。
ミミは恋愛ものしか興味ないが、愛の国ムーサディーテ国の話って事は恋愛一択でしょと決め付け話に興味が湧いていた。しかも、世界一美男が多い国…凄く楽しみだと心弾ませている。

そんな一行の気持ちをよそに、青年は物語を話し始めた。



「この物語はーーーーーーー


むかしむかし、ある所に
この世のものとは思えぬ、それはそれは美しい美しい男がおりました。
男は容姿もさることながら様々な分野において右に出る者がいない程にも優れた才能の持ち主です。

ですが、彼は不運にも環境に恵まれておりませんでした。

王たる才能と器、カリスマ性を持ち合わせていながら生まれが平民でした。

人々は彼の美貌と類い稀なる才能を惜しみました。

せめて、彼が王族か貴族の生まれであったならと…。


更に、彼を地獄に突き落とすかのような出来事が起きます。

それは、彼の噂を聞きつけた
それはそれはお金持ちの醜い女に目をつけられてしまった事です。

彼女は、容姿がとても醜く
ほぼ全ての分野において底辺をいく醜女です。それなのに、金と権力にものを言わせ人々を見下し虐げるような醜い性格の持ち主でもあったのです。

そんな彼女ですが一つだけ誰にも真似できないような素晴らしい才能があった。それは、“目利き”の才能。そのおかげで、彼女は贅沢三昧、わがまま放題な生活を送っていました。


そんな醜女に目をつけられた美しい男は、醜女の屋敷に来るよう命じられ強制的に屋敷に連れて行かれました。

すると、美しい男を見た醜女は彼の美貌にひどく驚き腰を抜かしてしまいます。

こんな美しい男は見た事ない。この世のものとは思えぬ…

…欲しい、何としてでも、この美しい男が欲しい!

と、美しい男に心を奪われた強欲な醜女は美しい男を脅し

無理矢理、結婚したのです。


人々は悲しみました。


なんて可哀想な美しい男と…。


しかし、美しい男は醜女に屈しませんでした。
美しい男は、周りが驚くほどの才能でみるみるうちに自分の地位を築き上げ

彼の絶大な信頼とカリスマ性により醜女の家来達を皆仲間にする事に成功し、国から醜女を追い出す事に成功したのです。

その実力を認めた王が自分の一番美しい娘との結婚を許し美しい男は確固たる地位と権力をも手に入れます。
そして、美しい男は更なる飛躍を見せ、遂には全世界の王となる事ができました。


しかし、それを良しとしないのが醜女。

強欲な醜女は、国を追放されても美しい男が忘れられず欲しくて欲しくて堪らず…ついに悪魔に魂を売り美しい男に呪いをかけたのです。


他の誰にも取られないように自分だけのものになるように、醜女は美しい男を男の瞳と同じ色のルビーの中に封じ込めてしまったのです。

その呪いの代償に醜女は命を失いましたが、醜女は満足でした。

何故なら、その呪いを解くことができるのは醜女のみ。

自分がいない限り呪いは解けない。あの美しい男は誰の目に触れる事もなく永遠と眠りにつくから。


人々は美しい男の呪いに嘆き悲しみました。


美しい男の封印されたルビーは、それはそれは美しい宝石で人々はその宝石を“絶美の宝石”と呼びました。

その宝石は美しい男の子孫達によって代々大切に守られているそうな。



ーーーーーと、いう話です。これが、ムーアディーテ国に伝わる物語。

ちなみに言えば、美しい男の子孫というのはムーサディーテ国の半分以上の住人がそうだと言われています。

美しい男の美しさに魅了された人々は彼を求め、美しい男は男女問わず気に入った美男美女達と体の関係を持っていたらしいのです。

その為、国中の美女達が彼の子供を出産し、その子供達もまた美男美女と結婚をしと繰り返した結果

ムーサディーテ国は、世界一美男美女の多い国となったと聞きます。

そして、美しさは正義というほど美を大切にする国ならではでしょう。

我々にすれば変わった王位継承方法ですが。

王位を受け継ぐ者は、能力に加え国の中でもトップレベルに美しい容姿の者でなければならないと決まっているらしいです。

それも、美しい国民なら誰しもが美しい男の血を引いていると言われるくらいなので、王位継承は血縁関係も王族さえも関係無しに国全体の中から優秀かつ美しい容姿の者が選ばれます。」


青年が話し終えると

ヨウコウ、ゴウラン、ミミは思った。

話は、詰まらなかったが
つまり、次に向かう国は性愛に満ちた美男美女の集まりという事。男女のあれやこれやのムフフな楽園を想像してしまって楽しみで仕方ない。

ヨウコウもミミも、そろそろお互いにマンネリ化してたので新しい刺激になるとウキウキしてきた。

ミオは、醜女も醜女で最悪だが。
美しい男も最低だと思った。なんて性に乱れた汚らわしい男なんだと物語の美しい男に嫌悪した。そんな男を崇めるムーサディーテ国に行く事に抵抗を感じてしまったし、何より青年の話に違和感を感じ


「…失礼ですが、ベス帝国にもこの物語は伝わっているのですよね?なのに、あなたは“ムーサディーテ国に伝わる”と、言いました。
醜女と絶美の宝石の物語は、ベス帝国とムーサディーテ国とでは異なる内容という事でしょうか?」


と、質問を投げかけた。
すると、青年と帝王は少し驚いた顔をすると


「ご名答です。あなたは、中々に鋭くていらっしゃる。

我々の国の物語と隣国ムーサディーテ国ではこの物語の内容が異なる部分が多いです。

例えば、ムーサディーテ国では醜女と呼ばれた女性は、ベス帝国では容姿も性格も至って普通の女性だと伝えられています。

けれど、何故か彼女が居ると富が溢れ豊かになる。そして、彼女の絶対的な目利きの才能。

それを知り、彼女に近づいて来たのは美しい男。彼女をいいように言い包め結婚し、地位と財産を手に入れた。

しかし、美しい男は、中の下…下の上の容姿で
目利き以外はまるでダメダメな妻に異性として魅力を感じなかったのでしょう。
妻に一切手を出す事はせず、美男美女と浮気不倫し放題の遊び放題。妻の悪口を言いたい放題。

だが、美しい男は性的に乱れ放題で手がつけられない彼氏、夫としてはどうしようもないクズではありましたが、カリスマ性と人望、様々においての才能は群を抜いており人々の憧れの存在であり英雄とまで言われた男です。

美しい男は、妻の前だけでは毎日いい夫を演じていたものの
ある日、妻は夫の不倫と自分への悪口の事実を知ってしまう。

そうか、だからいつまで経っても手すら握ってくれなかったのかと妻は思った。
だから、出張が多かったのか。帰りが遅くなる事が多かったのか。…これで納得した。

それからの妻の生活は苦痛に満ちた酷いものだったに違いありません。

だからでしょう。

色々と悩んだ末、妻は夫が出張という名の不倫旅行に遊びに行っている間に家を出て行方をくらませた。
美しい男が家に帰ると妻の姿は無く、決死の捜索も虚しく妻は見つからず美しい男は見るに耐えないくらいに酷く取り乱し泣き叫んでいたそうです。
そして、自らを宝石の中に封じ妻が迎えに来てくれるのを待っている。

と、いうのが我が国に伝わる物語です。」



そこで反応したのがシルバーだった。


「……その美しい男は、宝石に封じられムーサディーテ国に保管されているのでしたよね?」


シルバーは男とも女とも取れない声で青年に聞いた。その声に驚きつつも青年は「はい。」と、返事をした。


「…クッ…」


オブシディアンと青年は一瞬の事ではあったが、シルバーの歪んだ笑みを見逃さなかった。


シルバーが何を考えているのか分からなかったが、二人はゾクリと背筋に冷たいものが走った。


ミオをはじめヨウコウ達はみんな、この物語にもしっくりこなかった。

だって、地位と財産目的で醜女に近づき利用するだけ利用し自分がその地位と財産を手に入れ醜女は用済みだったはずだし

異性として見れない女で、悪口も散々言いふらしていたくらいなのだから彼にとって妻は邪魔な存在なはず。

何故、地位と財産を手に入れても尚、彼女の側に居続けたのだろう?

彼女が居なくなったと知り、必死になってまで捜索したのか…。見つからず、泣き叫び、自身を宝石に封じ彼女を待つのだろう?

…よく分からないし、まったく理解できない。

そうなると、どちらかというとムーサディーテ国の物語の方がまだしっくりくる内容に思えた。

それに、どうしてこの物語が二つの国に伝わっているのか。内容もここまで異なっているのか。

同じ部分といったら、男は眉目秀麗で文武両道で性に奔放。女性は、大富豪で天才的な目利きの持ち主。男は最終的に宝石に封印されている。

と、いう事。

…よく分からない。



「…さて、物語はここまでとして本題に入ります。

ムーサディーテ国に入国するには他の国には無いような審査があります。
ムーサディーテ国基準での美しさを見ます。
そこで、一般的な容姿より劣ると判断された者は入国を許されません。」


青年が説明すると


「…では、余達のグループでは…」


ヨウコウとゴウラン、ミオ、ミミは、横目で、ショウ達を見てきた。

分かっていても、ショウはその視線に堪えられず傷つき下を俯いてしまった。


「しかし、我々はグループの誰一人欠くこと無く王に会わなければならないのですが…」


と、ヨウコウが聞くと



「そこは大丈夫です。入国の許可方法は他にもあります。権力、金、特別許可証さえあれば入国できます。
もちろん、あなた方は“特別許可証”により審査を受けなくても入国できます。」


そう青年は説明してくれた。


「…プッ!良かったね。
お前達みたいな醜い輩は一生入国できない国だ。全く運のいいヤツらだ。」


と、ヨウコウはショウ達を見下す様に嘲笑いながら言ってきた。それに続き、ミミもクスクス笑いながらショウ達の容姿を馬鹿にしヨウコウと自分達を持ち上げるような事を言ってきた。


「もぉ〜!こんなおブスちゃん達と一緒にいたら恥ずかしいですぅ〜。同じ仲間って思われたくないぃ。」


ヨウコウとミミが存分に、ショウ達の容姿を馬鹿にしていたが…おや?ゴウランの様子がおかしい。いつもなら、ヨウコウ達と一緒になってショウ達を馬鹿にしてくるというのに最近は下を俯いてばかりで何も言ってこない。

ショウがそんな事を考え不思議がっていると


「…でも、ガッカリしないでくださいね。」


と、青年は意味の分からない事をヨウコウ達に言ってきた。


「…ガッカリ?」


ヨウコウ達は、青年の言葉に首を傾げるもそれに関して青年はそれ以上言う事はなかった。

そこは、ちょっと気になったが

ヨウコウとミミは、ムーサディーテ国民が美男美女で有名だが自分達の期待のハードルが上がり過ぎて実際に見たら思ったほどでなかったとかそんな類だろうと思ったし

ミオは、物語の内容を聞きムーサディーテ国はきっと治安が悪いうえに特に性的乱れの激しい国なのだろうと考えていた。


「ムーサディーテ国は美男美女の国と言われていますが、その中でも絶世といわれる三人がいるらしいです。そのうちの一人でも見かける事ができたらラッキーですね。」


そんな話を聞いたら次の国に行くのが待ち遠しくなるヨウコウとゴウラン、ミミだ。

しかし、ここで問題が起きた。


それは


「そんな性に乱れていそうな国に、まだ小学生のショウ様は連れて行けません。教育に悪いです。」


と、シルバーがムーサディーテ国に行く事を拒否したからだ。

これには、ヨウコウ達は焦った。
これでは、ビーストキングダムの時と同じになってしまう。ショウが居ないと失格になってしまうと。あの時の二の舞はごめんだ。

そこに、まさかの救いの手が。



「そこは、心配に及びません。
ショウさんは一般市民であり本人にはテストは関係ない。しかも、小学生の子供。教育上の問題もあります。
商工国王からの配慮により、ヨウコウ様達がムーサディーテ国を旅している間だけ、我が国で大切に預からせていただきます。」


青年はニッコリとそう話してきた。

それを聞いて、ヨウコウ達はホッと胸を撫で下ろしたが


「それでは、ベス帝国に多大な迷惑が掛かってしまいます。なので、我々は一旦、帰国した方がいいのではないかと思います。」


シルバーは、青年の言葉に意見した。…が…


「そこは安心して下さい。商工国王と話し合っての事です。」


青年は、そう言ってきたのだ。

そこを不信に思ったのがオブシディアンとシルバーだ。


…おかしい。

自分達はそんな話など聞いていない。
こんな大事な話を自分達が聞かされないという事はないはずだ。


と、青年を疑うが

…しかし、どうした事だろう…

オブシディアンとシルバーは、一瞬頭がぐらついたかと思うと、よく分からないが、青年の言う事が本当のように思えてしまい気がつけば、自分達の疑問は消え何事も無かったかのように物事が前に進んでいた。

不思議な事に、その現象は疑問を抱く度に起きていた。

最終的にその疑問すら忘れてしまい何故自分が疑問に感じ疑ってしまっていたのか、どんな疑問を持っていたのかすら分からなくなりあやふやとなってしまう。


そして、次の日。


ヨウコウ達は、お邪魔虫のショウと別れ
意気揚々とムーサディーテ国へと向かって行った。


一方、商工王国城では


「…なっ、何だとっっ!!?」


山積みの書類と睨めっこしていたリュウキは、ある報告を受け思わず立ち上がった。


「もう一度、聞く。何があっただと?」


リュウキは、ショウ達につけていた隠密の報告に絶句する。


「はい、王様。ショウ様達は、ベス帝国の王に会うために城へ繋がるエレベーターに乗り、そこから消息不明になりました。
ですが、不思議な事に次の日には何事もなかったかのようにヨウコウ様、ゴウラン様、ミオ、ミミはエレベーターから現れ、次の国に向かって行ったそうです。」



「…そうか。それで?ショウも無事なのか?」


そう問うリュウキに、隠密は


「いえ。ショウ様達は未だ、見つからず。
商工王国の使いを装い、ヨウコウ様達に何があったのか聞いたところ。
ベス帝王に会った。次に向かうムーサディーテ国は、お子様のショウ様には刺激が強いからとベス帝王のご好意により自分達がムーサディーテ国を旅している間だけベス帝国で預かると。商工王国王とベス帝王が話し合っての事らしいのだと。
そう、言っていました。」


その報告にリュウキはツー…と一粒の冷たい汗が頬を伝った。


…どういう事だ?

城へ繋がるエレベーターに乗って消息不明。
次の日には、ヨウコウ達が何事もなかったように出てきた。

…ベス王に会った?
そんな報告はきていない。

ムーサディーテ国はお子様には刺激の強い国?そんな話など聞いた事もない。

俺とベス王が話し合って決めた事だと?そんな覚え一つもない。


何より、ショウ達が見つからないだと?


…何故?


リュウキが、グルグルと頭をフル回転させ理解に追いつこうとした時


「ヨウコウ様達は、おかしな事も言っていました。ベス帝王に、ベス帝国とムーサディーテ国に伝わる“醜女と絶美の宝石”という伝説を聞いたと。」


…それは確かにおかしな話だ。

確かに、世界の伝説の一つに“醜女と絶美の宝石”という話はある。あるが、それはムーサディーテ国の話であってベス帝国の話ではない。

…おかしい、何かがおかしい。


「ショウ達の他に、同じような現象に巻き込まれた人物がいるか調べろ。」


そう言って隠密を送り出したリュウキに、すぐにその情報は入ってきた。

それは


「ベス帝国では、長年にわたり不思議な現象が起こると言います。
ベス帝国のカジノで大勝ちした者は姿が消える。そして、次の日には何事もなかったかのように姿を現すそうです。
今のヨウコウ様達のように。その者達は、何の害も無く至って普通の生活を送っていたようなので何の問題もないかと思われます。」


と、いうものだった。

しかし、ショウ達は姿を現す事はなかった。
この事は、今までにない例外だという。


…一体、何故?


この事は、ベス王にも伝え
ベス帝国と協力し、ショウ達の捜索を開始した。

…が、一週間経った今でも一向に手掛かりは掴めないままだった。