はぁ...
次のターゲットは天龍か。
でもアイツらを守るためにはこれしかないんだ。
部屋に戻って明日の準備をし始める。
荷物は最低限しか持って行かないから、すぐ準備が終わった。
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ━━━
スマホの画面を見るとアイツから
「はい」
「明日から学校では正体がバレないように、梶口麻音ではなく、葉山鈴(ﾊﾔﾏ ｽｽﾞ)の名前で行け」
「分かりました」
と言うと電話が切れる。
あ、まだ私の自己紹介してなかったよね？
私は、梶口麻音。世界No.4の組の梶口組の娘。
よくある小説の中に出てくるNo.1の正統派の組じゃない。悪党派の組。
アイツは私の父親。梶口康治。
ちなみにさっき言ったように、私は関東No.1の暴走族毒炎の総長。名前から分かる通り悪党派。
毒炎は薬、強姦、窃盗、殺人未遂などたくさんの犯罪に手を染めている。
私と副総長である拓斗以外は薬をやっている。もちろん幹部も。
私と拓斗はアイツに脅されて毒炎にいる。
私はアイツらを、拓斗は仲間を。
