しばらくして桜沢が手を止めた


そして小さく微笑んでピアノを撫でた


そのときのやさしい微笑みが忘れられず、恋もしたことのなかった俺は、
最初はそれが恋だということに気づかず高鳴る鼓動をなにかの病気だと思い必死に治めるため文化祭の準備に打ち込んだ。


クラスのみんなには、尾崎もやればできんじゃん!と褒められ悪い気はしなかった