「俺のこと見てる暇あったら、一緒にやってよ」
「えっ、なにをですか」
「ドラム叩けって言ってるの、ばーか」
「……えー、ドラムですかー?連弾じゃダメですかー?」
「ダメ」
「…つまり、連弾は次回のお楽しみにってことですか!?」
「…………ほんとさあ、日本語、やり直したほうがいいよ」
呆れた顔したリュウ先輩が、はやくドラムの前行けよってオーラをすんごい出してる。
これ以上引き下がると「もういい、やんなくて」って言われちゃいそうだから、渋々ドラムの前に移動すれば、適当に叩いてとかなんとか言われちゃって。
あーあ、リュウ先輩ってほんとつれないやつ。こんなに可愛い一途な後輩他に居ないですよ?
先輩のすきなジャズ、一緒に共有出来るし。先輩がもし他のものすきになってもわたし、勉強して先輩と同じ目線で同じこと出来るように仕上げるくらいの熱量、ありますよ?


