【1年生は携帯触らず授業受けなきゃダメだよ】
先輩風を吹かせてそう返信すれば、すぐに【先輩さっきまで携帯ゲームしてましたよね?】って反撃が。
なぜ知っている、とキョロキョロ周りを見れば、少し後ろの席に座ってこちらを見ていた樋野くんとバッチリ目が合って。
その瞬間にまるで堪えられなくなったみたいに樋野くんが肩を揺らして笑い始めるから、すこしイラッと、というか、ムカッと、というか。
昨日今日の関係なのに、なんか樋野くんってわたしのことをすんごいバカにしてる気がしてならない。
だって、そんなに笑います?仮にも先輩なんですけどね。
じとーっと抗議の意味も込めて、相変わらず肩が揺れている彼を見つめ続ければ、樋野くんはひとしきり笑ったあと、口をパクパク動かして。
えーんと………ん?なんだって?…え?ばーか?……え?今ばーかって口動かした?
【今なんて言いましたか?樋野くん?】
もしばかって言ってたらとっちめてやらないといけないって、すぐにそう送ったら、樋野くんは【秘密】って返信をよこしやがった。
…なんだアイツ。わたし一応敬われるべき先輩なんですけど。知らないのか。


