君に毒針



次の日の1限目。

コンタクトを入れる暇さえなかったらしい、メガネをかけたサクラが頭を抱えながらわたしの隣に座る。

ガンメンソウハクすぎてちょっと笑えるのは秘密。



「ミナは二次会行ったの?」

「え?行ってないよ」

「行かなかったの!?リュウ先輩は?」

「…リュウ先輩はいってた」

「ふーん。ついにリュウ先輩離れした?」

「なっ、違うよ!今日も明日も明後日も明明後日もリュウ先輩離れなんかしないもん」

「へー、どうだかー」



聞いたくせに興味が無いらしいサクラは、そのまま机に突っ伏して、寝る体勢に入ってしまった。

授業聞く気ないんだろうな。筆箱すら出さないまま寝始めたし。

てことは、わたしが寝ないように話聞かないとレジュメの穴埋めが埋まらなくなっちゃう。

うわー。この授業眠たいから大変なのに。急に責任重大だ。