恋愛相談を受ける友達のようだった。
なんの悪びれもなく、清水先輩はわたしに問うから、そんなの1番近くでわたしたちを見ていたであろうあなたが言うんですか、と怒りたくなった。
知っているでしょ?恋人と別れたリュウ先輩が、一度だってわたしを次にしてくれなかったこと。
わたしが次こそは、と願うのはよかった。でも、清水先輩に言われるのは、腹が立った。自分でも横暴な理論展開だとは分かっていた。
「…清水先輩、今日、変ですよ」
責めるように言った。べつに清水先輩はなにも悪いことしていないのに、責めたてた。
そうしたら、清水先輩はすこし狼狽えてから、「ごめん」と謝るから、横暴すぎたかもしれない、と反省する。
今日のわたしたちは、わたしと清水先輩は、すこし良くない気がした。
元々長居する予定もなかったし、こういう時は早めに退散するのがいい。
だから、「本当にありがとうございました、帰ります」とその場で踵を返して、取っ手に手をかけた。


