リュウ先輩のことがすきな女の子。
可哀想な子。
リュウ先輩に振られた女の子。
彼が口にした色々な条件にぴったりと当てはまっているわたし。
──────ああ、そういうことか。なんだ、簡単なことじゃないか。どうしてそんな簡単なことがわかっていなかったんだろう。
勘違いをして舞い上がって、わたしはとんだ大馬鹿者だったのだ。
可哀想な子だから、彼は優しかった。可哀想な子だから、勉強も教えてくれる。可哀想な子だから、頭を撫でてくれる。──わたしが可哀想、だから。
片思い未満が急速冷凍されていく。こんな気持ちはたとえほんのすこしでも持つべきではなかった、とじくじくとした胸の痛みが訴えている。


