「俺のあげたやつはつけてくれないんですか?」
「……えっと、家、です」
「…ふうん、」
「あ、いや、ちゃんともらった次の日は付けたよ」
「付けてくれたんだ」
それ、結構嬉しいですって屈託のない顔で微笑んだ樋野くんの顔を見ていたら、どうしてか心がチクチクしてきて、思わず手首にあるそれを触った。
どうして樋野くんにもらった髪飾りは次の日の一度しかつけられなくて、このブレスレットはつけられるのか、考えたくない。
「……もう逃げないから、そろそろサークル戻りたい、」
ぎゅっとブレスレットごと手首を握りしめて、樋野くんから視線を逸らす。
喉が詰まるみたいに息苦しかった。


