君に毒針



『出て来れない?』

「え?」

『ていうか、出て来てほしいです。今友達といんの知ってるけど』

「なんで知って、」

『…お喋りなこの携帯の持ち主から聞きました』

「あ、なるほど…」

『じゃあ、ココの前の公園にいるんで』

「え、まっ、」



ツーツーと、電話が終わる音がして、まだわたし良いとも悪いとも言ってないのにって腹が立った。

サクラはなんでかニヤニヤしてて、アイドル話に花を咲かせていたほかの子たちも、みんなこっちに注目してて。

罰が悪くなったわたしは、どうしたらいいのか上手く働かない頭でぐるぐる考える。



「ミナどしたの?」

「あ、えんと、」

「呼び出しだよ。ミナはモテるから」

「なっ、サクラ!余計なこと言わないでよ!」

「えー!?なにそれ!」