君に毒針






ブーブーブーブー

やけに長い呼び出しは、ただメッセージを受け取っただけじゃない事を表していた。

初めてのお酒にクラクラしていたわたしは、正常に働かない脳で、携帯を手に取る。



「ミナー?誰ー?」



わたしの誕生日だからって泊まりに来てくれた友達たちの視線が一心にわたしに注がれる。

もちろんその中にはサクラも含まれていて、表示された名前がサクラとわたしの知る人物だったから、フワフワしてた頭が一瞬で冷たくなるようなそんな気がした。



「あっ、大丈夫、だと思う」



意味のわからないセリフを返せば、わたしと同じように酔ってる友達たちは、そっかーなんて言って、それからすきなアイドルの話に再び花を咲かせる。

なぜか心臓が一気に動き出して、今いちばん話したくないのになってぼんやりとその名前を見続けていたら、コール時間は終わってしまった。