君に毒針



言いたいことは、感じたことは、全部伝わっているようなそんな傲慢な考えをわたしたちは持ち合わせていて、口に出すのがめんどうで、言わなきゃいけないことも全部飲み込んでしまう。

大事なことは言わなきゃいけないってそんなの小学生のときに習ったし、当たり前のことなのに、察してほしいとか、わかってほしいとか、相手に求めることばかりをわたしたちはしてしまう。



「……ありがとう。つける、つけます、」



ポツリ、聞こえるか聞こえないかわからないくらいの大きさでそう言えば、こちらこそ貰ってくれてありがとって返ってきたから、ちゃんと、聞こえていたんだと思う。


本当は、今日伝えなければいけないことがあって、わたしはそれを伝えるために今日ここに来て、こんなプレゼント貰ったりおめでとって言ってもらうためじゃなくて、そういうのダメなのに。