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「かんぱーい!」
お調子者の清水先輩がそう言った瞬間に、たくさんのグラスのぶつかる音。
そうです、今日は、サークルの新入生歓迎会なのです。
あんまり飲み会とか好きじゃないけど、リュウ先輩が来るなら話は別。
チビチビとウーロン茶を飲みながら、少し、いや、とんでもなく遠くに座っているリュウ先輩を見つめる。
「ミナ、楽しくなさそうな顔するのやめてもらえる?」
「サクラー!?やっぱりわかるー!?」
「わかるー?じゃなくて。今日の主役は新入生。1年生が主役なの、わかる?リュウ先輩見つめてる暇あったら、新入生と話してきてよ」
「ええ…わたし、人見知りだし、」
「どの口が言うか。一目惚れしてそのまま告る伝説女でしょ、アンタは」
隣に座るサクラに抗議を伝えるべくぶうぶうって唇をとがらせれば、サクラは盛大なため息を着く。
なんかさ、サクラとリュウ先輩ってわたしにため息つきすぎだよね。


