君に毒針



「もう俺んとこにああいう荷物置いとけば?」

「…なんで、ですか?」

「そしたら俺の家から大学行けるよ」

「…そんなの、ドーセーみたい」

「確かに。冗談冗談、」



ふはって清水先輩が笑う。

でも、そうやって笑顔を見せるのは一瞬で、すぐに寂しそうな表情になるから、胸がズキズキって傷むんだ。



感じた胸のつっかえを無視したくて、顔を見ないで済むように、彼の胸板に頭をうずめる。

どーしたの、って優しく言う彼に、なんでもないって小さくいえば、そっか、って会話が終わった。



「プレゼントいる?」

「えっ」

「なに?」

「そんなの貰ったことない」

「ハタチは節目じゃん」

「わたしコウキのハタチのときあげてない」

「俺はいいんだよ」