君に毒針



「明日は木下さんとかと遊ぶの?」

「…うん、1限と2限受けたら3限サボってみんなで遊んで、そっからお泊まり飲み会する」

「あー、3限ってあの行かなくてもいーやつ?」

「そうです」



清水先輩はわたしと同じ学科だから、こういうの説明しなくてもわかってくれて楽。

清水先輩の前だと、本当は言わなきゃいけないこととか、全部わかってくれてる気がして、言葉にするのがめんどうになるの。



「……明日は学校行くから、色々持ってきてんだ」

「え?あー、…うん」



ちらり、と動いた彼の視線の先にうつる色々ってのは、たぶんメイク道具とか着替えとかそういうの。

いつもはなんにも持ってこなくて、一度自分の家に帰るから。