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(清水side)
「あれ、リュウ。どこ行ってたの?」
俺と一緒に講義を終えたはずなのに、いつの間にか居なくなってたリュウが、遅れてサークルにやってきた。
俺とリュウ以外の人はここにはいなくて、2人きりとか久しぶりだなって思った。
慣れたようにいつもの場所に荷物を置いて、いつものようにピアノの前に座ったリュウは、またいつものように音を奏でようとしていて。
おいおい、無視かよってつっこもうと口を開いた瞬間、リュウはこちらを振り向いた。
「…、なに?どしたの?」
「神楽んとこ、行ってた」
「………は?」
「神楽に会いに行った」
相変わらず何考えてんのかわかんない表情で、リュウは俺を真っ直ぐに見ている。
だんだんとわかってきたリュウの言葉に、ふつふつと筋違いな怒りが湧いてくるけど、そんな俺の思いを見透かした目をリュウがするから、俺はなんにも言えなくなってしまう。


