「桜木さん。今日のことは素直にあなたやハルくんに感謝しますけど、それはそれ、これはこれで、私は別にこのふたりのことを許したとかそういうことは一言も」
「あら、どうしてダメなんですか? いいじゃないですか。『仲よきことは美しきかな』って言うでしょう? 私ね、リナちゃんがハルのお嫁さんにきてくれたらって、ずっと思ってたんです。だから、嬉しくて」
「意味がわかりません。そもそもこの状況で嫁だの何だのって、まだ高校生の子たちに向かって、あなたの話は飛躍しすぎでしょう?」
母は話にならないといった様子で、こめかみを押さえる。
つかみどころのない晴人の母のことが、母は苦手なのかもしれない。
「まぁ、とにかく、今日はもう終わりでいいよな?」
母ふたりの間に割って入った晴人は、そう言って強引に話を終わらせた。
母もさすがにそれ以上は言わず、「ご迷惑をお掛けしました」とだけ、ぶっきらぼうに言い、背を向ける。
母も、私と同じくらい素直ではない人だなと、笑ってしまうけれど。
「あら、どうしてダメなんですか? いいじゃないですか。『仲よきことは美しきかな』って言うでしょう? 私ね、リナちゃんがハルのお嫁さんにきてくれたらって、ずっと思ってたんです。だから、嬉しくて」
「意味がわかりません。そもそもこの状況で嫁だの何だのって、まだ高校生の子たちに向かって、あなたの話は飛躍しすぎでしょう?」
母は話にならないといった様子で、こめかみを押さえる。
つかみどころのない晴人の母のことが、母は苦手なのかもしれない。
「まぁ、とにかく、今日はもう終わりでいいよな?」
母ふたりの間に割って入った晴人は、そう言って強引に話を終わらせた。
母もさすがにそれ以上は言わず、「ご迷惑をお掛けしました」とだけ、ぶっきらぼうに言い、背を向ける。
母も、私と同じくらい素直ではない人だなと、笑ってしまうけれど。


