Déjàvu デジャヴ


「晴景…」


「え…?なに?」




「んーん、なんでもない
言ってみたかった」




「もう1回言って!」


「え…?」


ドキ…



「もう1回、晴景って言ってみて!」


「え…?…晴、景…?」



ドキ…ドキ…




「ねぇ…なんか、変な気持ちになる
折原といると…」



ドキ…ドキ…




「え…嫌い?」


ドキ…




「嫌いじゃない…」



ドキ…ドキ…





「じゃあ、なに?」



ドキ…ドキ…





「触って、いい?折原のこと」



ドキ…ドキ…




「え…私?
…どこを…?」



ドキ…ドキ…ドキ…





「髪、とか…」


上杉の手が私の髪に触れた



ドキ…ドキ…




上杉の匂いが急に近くなって

一気に鼓動が早くなった



ドキドキ…ドキドキ…





「顔、とか…」


上杉の手が私の頬に触れた


ドキドキ…ドキドキ…




顔が近くなって…


ーーー


キスされた



ドキドキ…ドキドキ…



ーー

ーーー



上杉…?


いつもと、なんか、違う…



ドキドキ…ドキドキ…ドキドキ…




「あと、身体、とか…」



上杉に押し倒された



え…



急に天井が見えて

視界に上杉が入ってきた



ドキドキ…



「上杉?…好き?…私のこと」


ドキドキ…




「うん…好きだよ」



ーーー



ドキドキ…ドキドキ…ドキドキ…




上杉が違う人みたいだった




ん…

息できないよ…上杉…



ーーー



ドキドキ…




「折原、寒くない?」



クーラーの風が

服から出た肌に当たるのに



「うん…」



身体が熱かった


ドキドキ…




ーーー



「折原、痛くない?」


ドキドキ…



「ちょっと…痛い…」



「ごめん…」



ドキドキ…




「んーん、大丈夫…だよ…」



ドキドキ…ドキ…ドキドキ…





ん…


私たち、悪いこと、してる?





好きだから

好きだから、いんだよね?





いんだよね?上杉…