Déjàvu デジャヴ


「なに?」



ドキ…



「んーん…できた?
他には?どこ?」




「あと…ここ…」



「えっと…コレは…」



「うん…うん…なるほど…」



あわてて
夢中になって教えてたけど


気付いたら


近かった…




顔を上げたら

また目が合って…



上杉…


真剣な顔をしてた




テーブル越し



ーーー



…なに?


ドキ…


え…


ドキ…ドキ…


え…



「…味した?」



「え…」




「カルピスウォーターの味…しなかった?」



「え…」




なんだろう、今の…


ドキ…ドキ…


言葉にして
確認するのがこわかった


ドキ…



「…今のって…」



ドキ…



「飲みたかったでしょ
ソーダじゃなくてウォーター」



「え…」




じゃあ、キス…じゃないよね…?



上杉は無邪気に笑った