上杉が中学の卒業アルバムを持ってきてくれた
「見る?
折原も少しだけ写ってたよ!」
「うん、見たい」
クラス写真には
もちろん私はいない
3年の時の上杉は
もぉ私の知ってる上杉じゃなかった
今の上杉に近くなってた
「コレ…1年の体育祭の…」
上杉が指さした
「あ、ホントだ!
上杉も写ってる!
リレーの時の…」
バトンパス
「この後すぐ
折原、転んだよね…」
「うん、覚えてる」
「あ、転んだ!って思ったけど
すぐ助けらんなかった
…
クラスみんなのバトンだし…
折原も頑張ってくれたし
…
少しでも速く走って
折原のところ行きたかったから…
…
だから…1位なれたかも…」
そーだったの…?
「じゃあ、この前の体育祭も…?」
「うん…
リレー前に折原に話し掛けたけど
話してくれなかったから
話したくないのかな…?って
諦めた
…
でも具合悪そうだったし
ずっと気になってて…
…
走ってる時、折原が見えて
見てくれてるのかな?って
少し嬉しくなったけど
急に倒れたから助けなきゃ…って
…
ゴールした記憶もなかったけど
あとから1位だったって知った」
そう言って上杉は笑った
あの一瞬で
上杉は私を見つけてくれたんだ
あんなに必死に走ってたのに
みんな上杉を見てたのに
上杉は私を見てくれてた



