「ねぇ、永瀬くん!
ここ教えて!」
芽唯が歴史のテキストを上杉に差し出した
「歴史は別に教えることないよ
全部暗記だから…」
「えー、でも覚えらんない」
「晴景に歴史聞くと長くなるよ
テスト範囲以外まで話し始めるから」
淕が言った
前は私が上杉に勉強教えてたのに…
図書館の休憩室
思い出す…
触れた唇
カルピスの味
ドキ…ドキ…ドキ…ドキ…
「ひーちゃん、なんかわかんない?
さっきからずっと同じページだから
わかんなかったら晴景に聞きなよ
コイツ無駄に頭いいから…」
「無駄ってなに?」
上杉が少し笑った
見惚れてしまう
ドキ…ドキ…ドキ…ドキ…
上杉
もっと
笑って



