Déjàvu デジャヴ


ふたりが笑いながら戻ってきた



「おつかれさまー
1位?すごい!!
なに?
なんて書いてあったの?」




「いや、、失格、、、」

淕が息を切らせて言った



「、、、ひどくない?
ちょっと、、聞いてよ、、、」

芽唯が笑いながら言った




「え…?」



「メガネをかけた、、男の人、、って
書いてあったんだよ、、、」


ふたりが笑った


私も笑った



「なんで?」



「だってさ、、こーゆーのって、、普通
好きな子、、とか、、、
書いてあるもんでしょ、、、」




「「…え?」」



私と芽唯の声が重なった



淕と芽唯の息づかいが聞こえる




「最初から、、何が書いてあっても、、、
芽唯ちゃん、連れ去る、って、、
決めてた、、、

芽唯ちゃん、、、
芽唯、、オレと付き合って、、、」




淕の隣に立つ芽唯を見たら

ふたりの手は

私の隣から連れ去られた時から

しっかり繋がれてて



芽唯は少し涙ぐんで



「うん…」

て返事した




「よかった、芽唯!」



「一芭、巡り合わせてくれて
ありがと…」



「ひーちゃん、感謝!
時給アップするように店長に言っとく!」



笑い合うふたりは

ホントに幸せそうだった



「おめでと
私も、なんか嬉しい」



「一芭がなんで泣くのぉ…?」



「ひーちゃん、オレの胸貸そぉか?」



「早速、浮気じゃん!」




3人で笑った




よかったね、芽唯

お幸せにね