中学一年夏。
私、佐々木愛奈は恋をしました。
「愛奈!あん瑞樹のことみすぎだから!!」
同じクラスで親友の美菜に背中をたたかれ私は現実に引き戻された。
「あ、ごめん…ってか!べつに見すぎてないし!」
正直、見入っちゃうでしょ。
あんなにかっこよかったらさ★
背が高くて、笑顔がかわいくて、面白くて…
それに顔もいいなんてさ…
反則だよーーー
「ぃいや!すっかり見入ってましたから!」
「んん…だって・・・かっこいいんだもん…」
私と美菜は小学六年生のときに同じクラスになって仲良くなった友達。
すっごくさばさばした性格ですっごく気が合う大好きな友達!★
「ははん★認めた認めた♪」
「その言い方むかつくんですけど!!!」
こんな言い合いは日常茶飯事。
「ちょっとまたけんかー?」
「ほんと仲良しだねー♪」
この二人も小学校六年生で同じクラスになった琴音と円。
琴音はかわいくて、おしゃれで突っ込みが鋭い子。
円は、天然なのか、ただのボケなのかわからないけどそこかぬけてる。
そんな四人が中学校で同じクラスになれるなんて思ってもみなくて、四人で飛んで喜んだっけな★
私たちはみんなテニス部に入って優しい先輩たちと、楽しいなかまとともに充実した毎日を送っていた。