「なに言ってるかわかんないんだもん…」


「あら、桃も勉強したらいいじゃない
楽しいよ?」


「あたし国語すら成績2なのに…外国語なんてできる気がしない…」


「ああ…」


気の毒そうな顔をするリエちゃんをキッと睨む。

元はと言えば君のせいだぞ。




「八宏さん、今日も放課後一緒にかえる?」


「?!!
あ、うん!!!帰る!」


不意に話しかけられたことであたしの単純な頭は一気に舞い上がる。


考えてみたら普結くんから″一緒に帰ろう″なんて誘われたの初めてかも。



…嬉しすぎる。

思わずにやけてしまう頬をなんとか元に戻そうと、
むにむにと両手でマッサージしていた、その時。