「桃!ちょっと落ち着きなさい!」 「八宏さんよだれ出てるよ… 女子としてその顔はどうなの?」 「ちょ、誰か! 誰か助けてっ!!」 リエちゃんに羽交い締めにされて 身動きが取れない。 改めて目の前に警戒した顔で此方を見つめる赤毛の彼の顔をじっと見ると、 胸が激しく騒ぐのを感じた。