「 」 「ねえっ、柚山くん!聞いてる?」 「あー、なんだっけ?好きなお笑い芸人の話だっけ?」 「もうっ、ちがうよ! …柚山くんってお笑い芸人好きなの?」 頬を膨らませて怒る顔に、横に立ったままの鈴木の目がハートマークになっている。 「…あれは完全に落ちたな、鈴木。」 低い声で言ったリエちゃんに曖昧にうなずきながら、 さっきの普結くんの口パクで言った言葉を脳内で検証する。 確かにこっちを見て言った。 ″おいで″