そんな簡単にまた好きになんて…


「好きです、付き合ってください!」


私は、ポカンとしてしまった。

間抜けな顔してるんだろうな。


「今なんて…」

「付き合ってください、って言ったよ?」


真意が分からなかった。

何故今?

中学の時に言っておけば良かった…?


「ごめんよく分からない」

「AIみたいなこと言わないでよ」


莉玖が切なげに笑った。


「付き合って、くれないの?」

「そんな、突然言われても…」

「俺、小学生の頃から、柚妃のこと気になってた」


…ずっと両片想いだったってこと?

でも今は別の高校で、忘れかけてた存在だった。


「…別の高校だし、付き合っても…」

「柚妃の気持ちはどうなの?俺のこと、覚えてない?好きになれそうにない?」

「覚えてるよ…」


だからって、こんな形で再会して、告白されるなんて夢にも思わない。

好きになれそうにない?

元々好きだった人だ。

そりゃすぐ、あの頃の気持ちを思い出して、好きになる。

だけど…。

違う高校に彼氏がいるってのは不安だ。

普段の生活が分からない。

二股かけ放題。

浮気し放題。

他校に彼女がいるっていう、モテてるイケメンなんだってプライドが欲しいだけかもしれない。

そう思ったら、素直にいいよとは言える気がしなかった。