そんな簡単にまた好きになんて…


「柚妃の特別になりたい」

「私じゃなくてもいいじゃん」

「柚妃がいいの!」

「プライドが邪魔してるだけだよ。奇跡的に再会して、簡単に落とせそうって思ってるだけだよ」

「そういうんじゃない!」


急に抱き寄せてきて、唇を奪われた。


「好きな子にしかこんなことしない」


私は何も返せなくて、頭が混乱していた。

ファーストキス…奪われた。


「莉玖にとってはキスなんて大したことじゃないんだよ」

「初めてしたよ…?」

「嘘つかなくていい!私のこと弄んで、そんな楽しい?」

「弄んでないよ、何でそんなこと言うの?」

「全部嘘!他校の彼女が欲しいだけなくせに!」

「話が飛躍しすぎだよ、どうしたの?」

「もう知らない!」


私は莉玖を振り払って、家まで走った。


「柚妃…?」


莉玖は動けなくなっていた。


それから、連絡もまばらになった。

私は、いつまでも素直になれない。


ある日、友達の勇と、莉玖と行ったカフェに行った。

気遣わなくていいから楽な友人。


「めっちゃ良かったわ。連れて来てくれてありがとな」

「美味しいよね!」

「サンドイッチめっちゃ美味かったわ」