それから彼女には、会うことも連絡がつくこともなかった。
12月に1度見かけたけれど…。
彼女の目にはもう、俺のことは映ってなんかなかった。
彼女のいない日々も、悲しいほど当たり前に過ぎていく。
全日制高校から定時制高校に進路変更したり、高校入試があったり、無事受かったり。
あれから色々なことが沢山あったけれども…それを、一緒に喜んでくれるあぐりちゃんの姿は、ずっと無かった。
…入学式2日前になって。
ってことは、明日が中学校の始業式だ。
あぐりちゃん、教室戻ろうって思ってるかな。
1年前のあの日、俺はこう言った。
“学校に行くのが楽しみになる存在に、俺がなれないかな”って。
…結局、より一層嫌悪感を与えただけだ。
俺に、そんな大層なことなんてできなかった。
9月のあの日、引き止めることだってできなかった。
それなのに、俺は未だに想いを引きずっている。
諦め悪過ぎ…。
このまま、後悔したまま新しい生活をするわけにはいかない、とすら思った。
明日、俺はあぐりちゃんに会いに行く。
あの時の誤解を解いて、今度こそ手を離さないから。
諦めるつもりなんかないから。



