「水曜と金曜は会えてなかったけど、毎日のように話してたじゃん。やっぱ、長期休みに入って会えなくなるの、物足りないなって思っちゃう」
物足りなくなる…か。
「俺あと半年もしたら中学卒業して、あぐりちゃんとなかなか会えなくなっちゃうのに。ほんの1ヶ月半でこんなんじゃ、重症だよね」
「うん、かなり重症」
先輩が面白い話をしてくれるから。
先輩が話を振ってくれて、私も話しやすい環境を作ってくれるから。
私が面白い話を素でできるわけじゃない。
それなのに物足りないなんて、かなり重症だ。
「私が先輩に会えなくて物足りないって思っちゃうのは、当たり前です。
でも逆はなんか、違う気がする」
「違わないよ。
…何で、あぐりちゃんが思うのは当たり前なの」
ツッコミを入れるように言ってきた。
「だって先輩、話してて面白いし。優しいし。
癒し、みたいな存在っていうか」
「癒しかぁ…」
よく分かんない、みたいな顔をする。
「まあ、何はともあれ、会いたいって思ってくれてるなら嬉しいや」
なんて言って、嬉しそうに微笑んでくれた。



