「そういえば、行く場所全然決まってない!
…じゃあ、おやつでも食べない?甘い物好きだよね」
「好き!」
思いっきり先輩と目が合う。
え、なんか…告白したみたいになっちゃった。
「うん…じゃあ、クレープとか?」
あれっ、思ってた反応と違う…。
スルーするのかと思ってたのに。
何でちょっと動揺してるんだ?
「そうする!」
「じゃあ、フードコート行こっか」
やっと腰を上げて、クレープ屋さんに向かう。
サンプルが置いてあるディスプレイの前で、どれを頼むか考えていると。
「決めた?」
「あの」
「待って、言わないで!俺が当ててみせる」
「へ?…ははっ、分かった」
突然始まった、齋藤あぐり何食べるか当てようゲーム。
「甘い系?」
「うん」
ツナ何とか、みたいなのは食べたことないんだよね。ちょっと気になるけど。
「甘い系に絞ってもそんなに絞れないね」
「8割以上が甘い系だし…」
「うーん…」
好きなフルーツの話をした記憶はあるけど、それを使ったクレープは選んでいない。
仮にあの会話を覚えてくれていたんだとして、使い物にはならない。
完全なる勘に頼るしかないってことです、はい。



