クライマックスになって、主人公と両片想いの同級生が想いを伝え合う…。
そして主人公が旅立つシーン。
涙腺大崩壊いたしました。
エンドロールが流れ始めて、涙をどうにか止めなくては!涙で残念な酷い顔を復活させなくては!と思い、ハンカチで拭っていたけれど。
場が明るくなる前までに、目の赤みまでは消えてくれなかったっぽい。
「もうちょい人いなくなってから出よっか」
「…はい」
確かに人は結構いる。
「あぐりちゃん、最後の方ずーっと泣いてたね」
「涙腺の決壊が起きました」
先輩は軽く笑った。
「何て言うか、このシーンがめっちゃ感動!っていうよりは、最後の感動シーンコンボで思い出し泣きって感じでした」
「家で1人で観てたら、俺もヤバかったなぁ」
「後輩がいる手前、泣きにくかったですか?」
「…まあ、そんな感じ」
ちょっと言い淀んだ?
気のせいか。
「そろそろ出られるかな」
「じゃ、行きましょうか」
2人で立ち上がり、出入口へ向かった。
「この後はどうする?」
「先輩は、どこか寄りたいとかある?」
「あんま考えてなかったな…ごめん」
「えっ?何で謝るんですか?」
「いや…女の子と2人で出かけるの初めてだから、慣れてなくてさ」
グループでとかならあるけど、2人きりは初めてってことか。まあ、普通の中学生ならあるよなぁ。
その中にはきっと、井口さんもいただろうな。



