それから数日して、鈴木先輩と映画に行く日になる。
朝が苦手な先輩に配慮して、午後最初の回にした。だから11時半くらいに、最寄り駅で待ち合わせになった。
それなのに、私は8時に起きて、身なりについて考えていた。
どの服を着ようか、どんな髪型にしようか。
メイクなんかしたことないし…。
張り切ってるって思われるのもアレだし、おかしなことしてしまっていたら、恥ずかしすぎる。
そういえば、私服で会うのは初めてだ。
あー、緊張する!!
そんなこんなで、安定のスカートコーデで向かうことにした。
髪も、いつものように下ろしたままで。
鈴木先輩が綺麗って言ってくれた、このままで。
待ち合わせ場所に着いてから1分くらいすると、鈴木先輩がやって来る。
「待った?」
「本当に来たばっかりです」
「そっか?じゃ、行こっか」
私は頷いて彼の隣を歩く。
相変わらず鈴木先輩はカッコイイ。
想像済みだったけど、私服も着こなしちゃってる。
丈の違うTシャツを重ね着して、色味の薄いジーンズ。薄いカーディガンを腰に巻いて、肩からボディポーチを着けている。
「…どうした?」
「へ?」
「や、なんかめっちゃ見てくるから」
そんなガン見してたか私!



