今日も君と話したい



そんな、平和で小さい幸せが沢山の日々が続いて、6月になって突然やってきたのは…定期テストってやつだ。

いや、別に突然ってこともないんだけど。

4月に配られた年間予定表で、年4回のテストは把握済みなんだけど。

やっぱ普通の人間はさ、テストが嫌になるようにできてるんだよね。

とはいえ、私はそこまで勉強が苦手なわけではない。それに、ちょっとでも評定を上げるにはテストで点を取らないことには始まらない。
…どうせ最高でも3とかなんだが。

テストも別室で、他の教室に行けない生徒数人が会議室に集められて同時に試験するって感じ。

帰りの生徒と会わないように配慮し、最後のテストは少し早く始め、早く終わるようになっている。

今回は何人くらいかなー。5人くらい?

そんなことを思いながら歩いていると、前方に見覚えのある人がいる。


「鈴木先輩…?」


私はいつの間にか早足で彼を追いかけていた。

…でも待てよ?
普通の生徒が一通りいなくなってから着くように家を出てきたんだから、鈴木先輩がいるのはおかしいか…。

そう思って早足をやめようとすると、何かを感じたのか、彼はこちらに振り向いた。


「あぐりちゃんじゃん。おはよ」


優しく微笑んで立ち止まってくれた。

私は慌てて駆けていく。