翌週も翌々週も、学校に週3は別室登校で鈴木先輩と話す。

そんなある日、鈴木先輩はふと心配そうに


「最近、来ない日あるけど大丈夫?」


と尋ねてきた。


「水曜と金曜ですか?」

「ああ…言われてみればそうかも。あぐりちゃんいないなーって思ってて」


気にかけてくれてるんだ…嬉しい。


「さくら学級、ってとこに通ってます」

「へぇ…そういうのあるんだ」


そう答えると、彼は軽く俯いて


「会えるの少なくなって、ちょっと寂しかったりするなぁ」


なんて言う。


「ええっ?」


驚いて変な声を出せば、彼はこちらを見て優しく微笑んできた。


「なんか最近、毎日会うのが日課になってたからさ。授業合間の休み時間になんだかんだ毎日来てたし」

「ああ…確かに」

「あぐりちゃんは、朝弱いわけじゃないの?」

「まあ…そこまで。眠いなー、とかはありますよ、そりゃ」

「いいなー。俺ほんっとに朝苦手でさ」

「え?けど、毎朝ちゃんと来てるじゃないですか」

「まあね。欠席とか遅刻は付けたくないし、意地?かな」

「先輩は凄いですね。いくら大変でもちゃんと教室行って」


…あれっ。なんか嫌味みたいになっちゃった。