心-ココロ-


「琴葉」

「…うん」

「友達できたんなら、チャットとか通話で教えてくれればいいのに」

「えっ…ああ…」


私のこと、話してもつまらないかなって思って。
別に面白い人間でもないし…。私からLINEすることも、電話をかけることも基本ない。


「琴葉?」

「うん?」

「なんで今日は目合わせてくれないの」


うぅ…痛いとこ突くなぁ。

頑張って見上げてみる。綺麗に染められた濃いミルクティのような髪色が、良く似合う。黒髪でも勿論カッコイイんだけど…イメチェンされるとよりキュンとするっていうか。

やっぱり目を伏せる。


「ん?」

「かっこよすぎて直視できない…」

「えー?」


涼くんは笑う。そして、私の頬を手で優しく包む。


「顔熱いじゃん。そんなに?」

「だって……」

「黒髪と茶髪、どっちがカッコイイ?」

「どっちもカッコイイし、好き…」


そう答えると、涼くんは急に顔を赤くする。


「そこまでは聞いてないって…!」


気付いたら、好きとまで言っていた。私まで照れくさくなる。


「帰ろっか、手繋ご」

「…うん」


手を繋いで、帰路に着く。