心-ココロ-


完全に優奈達が身悶えてるのは放っておいて…

涼くんは自転車から降りて、


「帰ろ、遅いし」


と言う。


「じゃあね!」

「また明日!」


と、3人に声をかけて、涼くんについていく。

私が前に、濃いミルクティの髪色が好きと言ったからか、それをキープしているのがとても愛おしい。


「なーに、琴葉」

「ううん、なんでもない」

「今日の俺のビジュ何点?」

「点数とかつけらんないよ」

「でも、カッコイイからじっと見てたんでしょ?」

「…うん」

「正直でよろしい」


自慢の彼氏、それ以上に言いようがない。


「文化祭、何やるの?」

「クラスでは喫茶店やるよ」

「そうなんだ、俺も遊びに行っていい?」

「一緒に回りたい」

「それもいいね、お給仕してる琴葉も見たいけどなー」


お給仕…?


「喫茶店て、別にメイドカフェとかじゃないからね?」

「そうなの?…まあ、もしメイドだったら俺反対だったな。そんな可愛い姿、他の男に見せるわけないじゃん」


なんか、嫌な予感する。そのうちメイドコス着せられるのでは。